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アウディR8 アウディの新価値スポーツ1

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■2月の頭にアメリカはラスベガスで開催された「アウディR8」の国際試乗会に参加した。R8はアウディの戦後以降の歴史の中で、初めて世に送り出すピュアなスポーツカーである。そしてアウディ自身もこのR8で、世界で最も厳しいこの市場に「参入する」と謳っている。

■アウディが言うこの市場とはもちろん、スポーツカーの市場だが、ここは本当に新規参入が難しい場所である。R8が想定するライバルはポルシェ911やアストンマーチンV8ヴァンテージなどで、価格的には1500万円前後の市場。いわゆる「ミドルクラス」のスポーツカー市場ということになるだろう。ポルシェやアストンマーチンという名前からも分かるように、この市場はつまり、歴史と伝統のあるブランドに牛耳られた世界でもある。またポルシェやアストンマーチンはその走りをして、クセや毒といったものを個性や魅力としているブランドだともいえる。言い換えればここは、「ヘリテージと味」が重要な市場であり、実際に過去多くのメーカーが参入しては既存の価値である「ヘリテージと味」に取って代わるものを提示できずに淘汰されていった。例えばホンダNSXがそうした1台で、NSXは90年の登場時に新たな価値観でこの世界を一変させるほどの影響力を確実に与え、約15年ほど戦い続けたものの、ついに力尽きたといえるのが実際である。また最近では、デトロイトショーで発表されたレクサスLF-Aやアキュラ・アドヴァンスド・スポーツカー・コンセプトがこの価格帯により高性能で参入しようとしている。

■そんな市場にアウディはR8を送り込んだ。同時にR8がこの市場に、先進のテクノロジーとハイクオリティなデザイン、そしてクセがなく素直ながらライバルを凌駕する性能を持ち込んだ。そんな部分にアウディR8の、スポーツカーとしての新価値があると思えたのである。


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by ism-individualcar | 2007-02-28 15:22 | アウディ

VWゴルフR32 【特集】その2 -理想の乗り味・走り味-

前回のエントリーでは、VWゴルフR32のエンジンの素晴らしさをお伝えしたわけだが、もちろんR32はエンジンだけが魅力のクルマではない。素晴らしいエンジンの実力を遺憾なく発揮するためには優秀なシャシーによる乗り味・走り味の実現が不可欠だが、この点においてもR32はひと言で、「極めて理想的」といえる仕上がりとなっているのだ。
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■R32のようなスポーツモデルは、イメージとして乗り心地がカタくハードな乗り味ではないか? と思うだろう。しかしR32はそうしたイメージを完全に覆す乗り心地によって、実に絶妙な乗り味を生み出している。

■まず走り出すと思わず「えっ?」と拍子抜けするほど滑らかで、乗り心地は極めて洗練されていると感じる。この印象は速度が上がっても変わらないもので、言うならば高級セダンのような乗り味がそこにあるといえる。

■ただ、こんな風に書いてしまうとR32が親父っぽいクルマと勘違いされてしまうだろうからもう少し詳しく記しておこう。滑らかで洗練された乗り心地と乗り味を提供するものの、それは決して親父っぽかったり、旦那仕様という感じではない。言うならば、メカニズムの精度がいかにも高く、それらが滑らかに作動しているからこその感触なのだ。

■よって洗練された乗り心地でセダンを思わせる乗り味ながら、同時にそこにはスポーツモデルらしいしっかり感や瑞々しい「ハリ」がちゃんと残っている。カチッとしたボディがあるからこそ、サスペンションがしっかりと仕事を行い、結果滑らかで洗練されたフィーリングを伝えるのだ。
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■だから真っ直ぐが主体となる高速道路などでは、実に痛快・爽快な感覚を覚える。滑らかで洗練された乗り味に、力強く、美しく、目の覚めるようなエンジンが加わることで高速クルージングは悦楽のひとときとなる。もちろんこの時、どこまでも真っ直ぐ突き進む直進安定性の良さやクルマの姿勢を常にフラットに保つなど、欧州の高速モビリティの中で生まれたクルマであることも痛感する。この頼もしさは、やはり日本の同クラスでは感じられないものだ。

■ただ、これがR32の真骨頂ではない。やはりR32が光り輝くのはワインディング。峠に乗り入れると、まさに「解き放つ」という表現が相応しい鮮烈な走りを提供する。

■滑らかな乗り心地による洗練された乗り味に、高い運動性能による超絶に気持ちよい走り味が加わる瞬間だ。

■情報伝達性に優れたステアリングを切っていくと、R32はとても忠実に反応し、ノーズをカーブの内側へと向けていく。そして実にスムーズな感触でクルマをロールさせていく。そしてロールしきったところで、信頼のおける踏ん張り感を見せてくれて、どこまでも安心して曲がって行けそうな感じを伝えてくる。
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■そのコーナリングレベルは非常に高く、公道では限界を見ることはできないほど。つまりコーナリングは圧倒的な超速なのだ。しかもこうしたシチュエーションで、R32が優れているのは決して苦しさを感じさせないこと。あくまでスマートにコーナリングをこなす感を受ける。また同クラスの国産車では限界が高まるに連れて、走りの質感は乏しくなるが、R32は限界近くまで実にゆとりを感じさせながらコーナーを駆け抜けていくのだ。

■結果、走り全体から受ける印象は、「まさにホレボレ」のひと言に尽きる。前回はエンジンに魅了されたが、それと同じかそれ以上にこのハンドリングに魅了されるのだ。

■滑らかな乗り心地と洗練された乗り味を持ちながら、ゴルフの頂点に位置するスポーツ・モデルとしての高い運動性能を持ち合わせ、超絶に気持ちよい走り味をも提供する…そんな様をして僕は「これぞ現代のスポーツ・モデルの理想型」と思えたのだった。

<part3へ続く>
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by ism-individualcar | 2006-02-22 12:25 | フォルクスワーゲン

VWゴルフR32 【特集】その1 -スポーツカーが霞んでく-

■ついに登場したVWゴルフの最上級スポーツ・モデル、R32はひと言「スポーツカーが霞んでく」といえるほどのスーパー・ゴルフだ。

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■R32の名の由来は、搭載エンジンの排気量にある。VWインディヴィデュアル社(VWの特殊なモデルを手がける部門)は、1.4-2.0Lクラスのエンジンを搭載するゴルフのボディに、なんと3.2LのV型6気筒エンジンを搭載してしまったのだ。加えて駆動方式はVWが4MOTIONと呼ぶ4輪駆動が与えられている。つまり3.2LのV6から生み出す高性能を、4輪に余すことなく伝える…当然、ゴルフ最速モデルということになる。

■搭載エンジンのスペックは最高出力250ps/6300rpm、最大トルク32.6kgm/2500-300rpmというもの。いまや3.2LのV6としては群を抜くというほどの数値ではないが、車重1500kg台のゴルフに対してかなりの高性能であることには間違いない。事実このエンジンには6速MTか6速2ペダルMTのDSGが組み合わせられ、最高速は6速MTで250km/h、DSGで実に248km/hに達する。0-100km/h加速性能も6速MTで6.5秒、DSGでは6.2秒という俊足ぶりを発揮するのだ。

■そうした高性能ながらも燃費性能に優れる辺りが最近のVWの特徴で、6速MTでは10.8km/L、DSGでは10.2km/Lという低燃費が実現されている。3.2LのV6であることを考えると、この数値は驚きに値するものである。

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■高出力/低燃費を実現する3.2LのV6がさらに凄いのは、僕個人の経験に照らし合わせて「現状で世界一素晴らしいサウンドを発するV6」と呼べる素晴らしい音色を持つことである。R32はエンジン始動時から、「フォン」と高らかな音色を発し、アクセルを踏んでいくと実に官能的なサウンドを発する。これまではアルファロメオのV6をして「官能的」という表現がなされていたが、既に純血のアルファロメオV6がなくなった昨今にあっては、このR32のV6こそが「官能的」と呼ぶに相応しいものになったといえるほどだ。

■3.2LのV6のレブリミット(=最高回転数)は、実は6500rpmと低い。世の中には8000回転も回るV6があるほどだから、実に平凡な数値といえる。しかし、回転の吹け上がりの気持ちよさはそうした回転数を全く感じさせない。いやむしろ、8000回転まで回るV6エンジンと比べても気持ちよさでは全然負けていないどころかこちらの方が圧倒的に滑らかで気持ちよい吹け上がりと思える。というか実際にアクセルを踏んで素晴らしい音色と圧倒的加速感を味わえば、そうしたことは全く気にならないだろう。

■といった具合でゴルフR32は、実にエンジンの印象だけでこれほど語れてしまうほど素晴らしいものだったのである。

■そして今、僕が自動車ジャーナリストとして、読者の皆さんに最もオススメする1台だと断言できるのである。

<part2に続く>
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by ism-individualcar | 2006-02-21 13:03 | フォルクスワーゲン

STI S204 「日本のAMG?」

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S204は、スバル・インプレッサWRX・STIをベースに、スバルのモータースポーツ活動を担うSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル)が手がけた限定600台のスペシャル・モデルだ。

S204の何がスペシャルかといえば、ベースとなるスバル・インプレッサWRX・STIが既に圧倒的パフォーマンスを備えるにも関わらず、さらにその上を行く性能が与えられるからである。

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S204に搭載される2.0Lの水平対向エンジンは最高出力320ps、最大トルク44.0kgm(インプレッサWRX・STIは280ps/43.0kgm)と、実に3.5L級のエンジンに匹敵する実力が与えられる。

ならばさぞかし過激な…と思うのだが、実際に乗ってみると実はとても上質な乗り味。とにかく操作系が滑らかな感触で、洗練されているのだ。もちろんそれでいて圧倒的な速さ(ポルシェだって楽にカモれます)を持つのだから、まさに大人の男が選ぶに相応しい個性派のスポーツモデルといえる。

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また写真からも分かるようにスペシャル・モデルながらも見栄えはあくまで控え目な処理。室内もインプレッサWRX・STIとは一線を画すハイクオリティが特徴だ。特に前席は特筆もので、ドイツの老舗レカロ社とSTIの共同開発による専用品。このシート、骨格をレーシングカーに使う貴重なドライカーボンを用いて作っており、表皮は上質なレザーとアルカンタラ(人工スウェード)のコンビとなっている非常に贅沢な仕立て。事実1脚辺りの価格も約70万円(!)はするという。実際に座ってみると、心地よい張りがありフィット感に優れる。だからハードなドライングからロングクルージングまでをしっかりサポートしドライバーを疲れさせない。

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内外装は控え目だが上質な仕上げで、中身は圧倒的速さと上質な乗り味を持つS204…ドイツにはメルセデス・ベンツにおけるAMG、BMWにおけるMというハイパフォーマンス・モデルが存在するが、S204はまさにそれらに近い存在であり、差詰め日本のAMGといえるモデルである。

そんなS204の価格は480.9万円。インプレッサWRX・STIが340.2万円だから約140万円高いが、先のシート2脚(約140万円)の他、専用の内外装デザインに始まり、専用ピレリタイヤや専用アルミホイール、その他ブレーキ、サスペンションなどといった専用品が装着されていることを考えると実にお買い得といえる。それに何より、インプレッサWRX・STIはこの雰囲気は決して味わえないとなると、大バーゲン的価格設定だ。

現在限定600台のうち、既に残りは約300台になっているという。興味のある方はお早めに。

●Manabu's eye●最近の日本車としては珍しく、隅々までこだわりに溢れた仕立て。作り手の思想や哲学が存分に感じられる逸品でありながら480.9万円は極めて高価値。本物を求める人に。

【SPEC】-STI S204-

全長×全幅×全高:4475×1740×1410mm
ホイールベース:2540mm
車両重量:1450kg
エンジン:水平対向4気筒DOHCターボ
排気量:1994cc
最高出力:320ps/6400rpm
最大トルク:44.0kgm/4400rpm
トランスミッション:6速MT
車両価格:480.9万円(税込)

お問い合わせ:スバルテクニカインターナショナル株式会社
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by ism-individualcar | 2006-02-01 00:00 | その他